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小松石の誕生

約40万年前から始まった箱根古期外輪山の活動末期、今から15万年前に誕生しました。
小松石の名称は現在の真鶴駅の山側にある、小松原と呼ばれたところから、砕石されていたことからつけられました。

奈良時代 _ 756年

小松石が岐阜県養老郡時村の竜淵寺の墓石に用いられました。(科学的調査の確証が得られています)

平安時代 _ 1160年

土屋格衛が岩村(現在の真鶴町)において、石材業を創業しました。(真鶴町にある、石工先祖碑の碑文より)

鎌倉時代 _ 1192年

源頼朝が幕府を創始した際に鎌倉に大石を輸送しました。そして鎌倉の都市づくりや、寺院の建造、墓石などに用いられました。

室町時代 _ 1571年

後北条氏の支配のもと、小田原城の築城、社寺等建設が盛んとなりました。

安土桃山時代 _ 1590年

豊臣秀吉が石垣山城(一夜城)を完成しました。小田原の石屋善衛門が徳川家康により、石工棟梁を命ぜられました。

江戸時代 _ 1604年

徳川家康の江戸城入城後、改修工事が始まり、大量の石材を供出し、石材業が飛躍的に発展しました。

その後も幕府の命による、石材提供のため、紀州・尾張・水戸の御三家及び、松平家、黒田家などの大名が現在の真鶴町の各所に丁場(砕石場)を開き、石材を切り出し、江戸に送りました。

1841年

寛永寺文恭院(11代将軍家斉)の宝塔用材が切り出されました。

1853年

増上寺慎徳院(12代将軍家慶)の宝塔用材が切り出されました。

1854年

ペリーの浦賀来航によって、徳川幕府300年の安眠がにわかに崩され、あわてた幕府は、沿岸防衛のため、台場の築造を命じ品川台場の用石が切り出されました。

1866年

増上寺昭徳院(14代将軍家茂)の宝塔用材が切り出されました。

明治時代 _ 1888年

東京大学工科本館建設に小松石が用いられました。

昭和時代

1927年

宮内庁図書寮、早稲田大学記念講堂の建設用材が切り出されました。

1928年

八重洲ビル建設の用材が切り出されました。

平成時代

1988年

昭和天皇武蔵野御陵玉垣用材を切り出しました。

1991年

鎌倉鶴岡八幡宮大石段修復工事用材を切り出しました。

1998年

長野善光寺石畳改修工事用材を切り出しました。

1999年

小田原城改修工事用材を切り出しました。

2003年

新橋駅舎復元工事用材を切り出しました。

2004年

皇居改修工事用材を切り出しました。

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